凶悪クマ来襲で人が喰われる日

[ptitle]
「『クマとの共生』なんて呑気な話をしている場合じゃない!」
無責任な自治体・警察に対する猟友会の怒りは沸点に――

「俺たちは下僕なんかじゃねえ!」猟友会は警察や自治体に激怒している。駆除のお礼は雀の涙。理解する姿勢もゼロ。連携もとれない。そんな不和の間隙を縫って、凶悪クマは襲撃してくるというのに――。

「クマ被害と断定できず」

〈直接死因〉

 失血死

〈解剖 主要所見〉

 死後変化進行、頭蓋骨骨折、背面・左右上肢・左右下肢の損傷

 これは、5月15日に秋田県鹿角(かづの)市の北部に位置する十和田大湯(とわだおおゆ)の山林で亡くなった、佐藤宏さん(享年64)の死体検案書の一部を抜粋したものだ。たった6行の報告だが、全身に激しい攻撃を受けたことがよくわかる。



会員の方は