男、ひとり暮らし その希望と現実/①やもめ暮らしも捨てたもんじゃない

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妻がいるあなたも、その日に備えて知っておきたい

死別、離別、非婚……
「孤独」と「孤高」のはざまで

妻に看取られて、あの世に送ってもらえる――なんの根拠もなくそう考えている人も多いのではないか。でも人生はままならない。ひとりで暮らす先人たちの知恵に学ぼう。


ひとりで生きる覚悟を決めると世界は広がる

 伴侶と別れて、男ひとりのやもめ暮らしになれば、それまでの生活は一変する。しかし、それは自分を変える機会でもある。別れを乗り越え、変化を受け入れれば、いままで見たことのなかった世界が広がる。

 現代短歌を代表する歌人で細胞生物学者の永田和宏さん(77歳)は、14年前、同じく歌人だった妻の河野裕子(かわのゆうこ)さん(享年64)を看取った。乳がんだった。



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