[巻頭大特集]ワクチンを打ったら始める「ひとりで生きる」準備

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夫を失った後、妻を失った後のことを考えていますか

必読全7章

惨めな死に方をする人の共通点/夫婦一緒のうちに、絶対に聞き出しておくべきこと/「暗い孤独死」と「明るい在宅死」の分かれ目/親子で同居するなら「世帯分離」/妻の死後、認知症になったら?/孤独という自由を満喫した人たち

連れ合いに先立たれ、ひとり残される。そんな未来に不安を抱くのも無理はない。しかしワクチンを打って、動けるようになった今がチャンスだ。しっかりした備えで、今後の人生がさらに楽しくなる。

【1】
子どもにも医者にも見捨てられて
だから、あの人は晩節を汚してしまった

「立派な人」ほど危ない

「他人から介護されるなんて情けない。80過ぎて、人の言うことなんて聞きたくないよ。やることやったら早く帰りな」

 都内でヘルパーとして働く佐藤直子さん(32歳・仮名)は毎週のように、訪問先の男性から暴言を浴びせられている。半身麻痺で要介護度2のこの男性のために、佐藤さんは食事の用意から日用品の買い出しまで、生活援助を中心に決められた介護をしている。



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