山一證券の極秘報告書を入手! 実名で暴かれた「本当の悪」/ノンフィクション作家・清武英利

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発掘レポート
自主廃業から20年目のスクープ

野澤正平社長(当時)が涙の記者会見をしてから20年。だが、最後まで山一證券に自浄作用が働くことはなかった。それを示す「極秘報告書」について、『しんがり』『空あかり』の著者が真相を明かす。

不正は「公然の秘密」

 もし、その報告書が公表されていれば、日本の企業社会に痛烈な教訓を残していただろう。20年前に経営破綻した山一證券の法的責任判定委員会が作成し、封印された2つの報告書のことである。



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