「ひとり」で備える死後の手続き2022・春/こっそり書き残す「ひとり遺言書」の書き方

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妻に、夫に、隠しておきたいことがある人に

秘密の「春画コレクション」

 千葉県在住の横田豊さん(76歳・仮名)の悩みは深刻だ。

「今年に入ってから相続の準備を始めようと、専門的な本を読みはじめました。しかしどんな本にも、相続の『イロハのイ』は家族で財産目録などを作って情報共有することだと書かれている。これには困りました。実は私、7年前に話題になった『春画展』を見に行ったのがきっかけで、その世界にハマってしまい、以来、妻に内緒で神保町の古書店などで春画を買い集めるようになったんです。いまはもうコレクションの数は100点を超えましたが、一点一点に思い入れもあり、死ぬまで手放す気はありません」



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