[短期集中連載]第二回「裏の財布」JICで1兆円のお買い物

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「半導体バブル」と経産省の大暴走

官製ファンドを通して企業を買収する――経済という相撲の行司を務めるべき経産省が、まわしを締めて経営にまで乗り出した。しかしどんな錦の御旗を掲げても、「禁じ手」が許されるはずがない。

取材・文/大西康之(ジャーナリスト)

税金を湯水のごとく使って

 '27年までに、最先端である2ナノのロジック半導体の量産を目指す国策企業ラピダス。技術面でも人材面でも実現は絶望的であるにもかかわらず、1兆円もの血税を投じて支援している経済産業省の「暴走ぶり」は、前号で見た通りだ。



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