倉本聰 北の国から憂う

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特別インタビュー

外国人観光客が押し寄せ、雄大な自然は失われつつある。
五郎さんが愛した富良野はどこへ行ってしまったのか……

電気も水道も通っていない小屋が立つのは、広大な森林のど真ん中――ドラマ『北の国から』で見た富良野の景色が侵されつつある。インバウンド客が殺到する現状について、倉本聰氏が胸中を明かした。

「トチ、高ク買ウヨ!」

 北海道のニセコという小さな田舎町が、いつの間にか外国人観光客に占拠されてしまいました。ラーメンが一杯1600円で売られ、ホテルは一泊20万円を超えているようです。これを「リーズナブルな価格だ」と笑って利用できるのは外国人だけです。もはやニセコは外国の領土といっても過言ではありません。



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