水原一平は、なぜ闇に落ちたのか

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まぶしすぎる大谷の活躍を横目にしながら、
ギャンブルの底なし沼にはまっていった男の心理

まぶしく輝くスターを献身的に支えた、実直で、穏やかで、気取らない、ひたむきな男。彼はなぜ違法の賭博に手を染め、依存症にまでなったのか。誰も知らない、苦悩と葛藤。その深層に迫る。

'08年のマリファナトラブル

 大谷翔平がロサンゼルス・エンゼルスに移籍した直後の'18年春のことだ。キャンプインしたばかりのある日、大谷はロッカールームで通訳の水原一平氏と並んで座り、スマホゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」をプレイしていた。顔を見合わせ、笑い合う二人。そこに同チームの主砲であるマイク・トラウトが通りかかる。トラウトは二人に声をかけると、やがて一緒にゲームを始めた。



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