球史に残る愛すべき迷監督たち

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シーズン開幕直前

ダンスで敵を挑発
負けてもとにかく明るい
ギターで自分を慰める

長谷川晶一×村瀬秀信

球界に名を遺すのは名監督だけではない。チームを迷走させ、ファンの気持ちをがっかりさせる。しかし、どこか憎めない――。愛すべき"迷監督"。その系譜を、球史を追う二人が語り尽くした。

遺恨を煽りすぎて暴動に

長谷川:このたび村瀬さんが上梓された『虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督』を読みましたが、これはすごい本ですね。'55年のシーズンに、プロ野球経験のない男が阪神の監督に就任。ところが、わずか2ヵ月で退任する――球史に残る「迷監督」岸一郎の足跡を追う執念に刺激を受けました。



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