[第二の主人公]淡谷のり子 そのブルースな生き様

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朝ドラ『ブギウギ』が10倍面白くなる秘話

『ブギウギ』に突如現れたもう一人の歌姫・淡谷のり子。戦時下の日本で軍国主義に抗い、自分の歌と信念を貫き通した彼女の姿勢は、時代を超えて、令和を生きる人々にも、勇気を与えてくれる。

静の淡谷、動の笠置

「あんた、歌いたいんじゃないの? なら、人の歌に感動なんてしていないで歌いなさい。こんなご時世、いつ歌えなくなるかわからないのよ」

 時は日中戦争の真っ只中。梅丸楽劇団が解散し途方に暮れる福来スズ子に、茨田りつ子は冷たくこう言い放つ。



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