会う食べる飲む、また楽しからずや 第五百三十七回 ぜんじろうさんの巻

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世界を駆け巡る多忙な日々。
立ち止まって振り返れば
心に鮮やかに浮かんでくる
師匠の面影、そして
お世話になった人たちの顔
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絵/大崎吉之
「国産牛のしゃぶしゃぶ」
湯にくぐらせると
舌の上で溶ける極上の肉。
それが"潤滑油"となって
宴を大いに盛り上げてくれる

○月×日

 去る5月19日に師匠の上岡龍太郎が鬼籍に入りました。上岡は'00年4月に芸能界を引退し、メディアからは一切身を引いたのですが、その後も縁のあった人たちが音頭を取って、忘年会など機会を作り、師匠と会っていました。集まっていたのは元一門やテレビのスタッフさんなど30人ほど。芸能界を離れて20年にもなるのに、こんなにたくさん集まるのは師匠の人徳といえるでしょう。そういう時によく使っていたのが、『しゃぶ禅 梅田店』です。国産牛のしゃぶしゃぶをアテに、昔話に花を咲かせていると、あっという間に時間が過ぎていきます。師匠は若い人たちといつも楽しそうに話していましたね。



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