プロ野球「育成契約」の残酷

[ptitle]
華々しいドラフト会議のウラで今年も大量採用

取材・文/柳川悠二
ノンフィクションライター

数撃ちゃ当たる的やり方

 ドラフト会議を目前に控えた10月22日の早朝、川崎市のジャイアンツ球場では、トレーニングウェアの男たちが汗を流していた。彼らはこのオフ、巨人を戦力外になった育成選手だ。三桁背番号のユニフォームを着ることすらもう許されていない。

 ある選手は言った。



会員の方は