[緊急レポート]「ヤバい虫」大量発生が怖すぎる

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温暖化や農作物密輸で変わる生育環境

カメムシ、スーパートコジラミ、カミキリ

今年の夏は本当に暑かった――。気温の上昇は人間にとっては地獄でも、昆虫にとっては天国。ここぞとばかりに危険な虫が爆発的に増殖していたのだ。全国各地で起きている異常事態を緊急取材した。

カメムシが米を食っている

 千葉県南房総市で米農家を営む山本陽平さん(仮名・45歳)は、ある朝、いつものように田んぼに出て愕然としたという。

「ふと稲を見ると、いたるところにカメムシが付いていて、籾(もみ)を吸っていたんです。カメムシに一度吸われてしまった米は、黒い斑点が付き、売り物にならなくなってしまいます。慌てて農薬を撒きましたが、時すでに遅し……。全体の3割近くの米がカメムシにやられてしまいました。



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