認知症で「精神科病院」に入れられた人たちの末路

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「老人ホーム」に入れない患者たちが続々と……

ローマの哲学者・キケローは、"老い"は必ずしも不幸ではなく、考え方次第では人生の充実・完成の時期となることを論じた。しかし、その死を迎える場所が精神科病院だとしたら、どうだろうか――。

老人ホームを追い出されて

 妻の介護をしていた77歳の男性(三鷹市在住)は、いつの間にか自分自身が認知症になってしまった。混乱してか、ついには妻に暴力を振るうようになる。周囲の介護士たちは男性の負担を減らそうと、ヘルパーを入れて妻のケアをしていた。しかし、男性はヘルパーに対しても手を上げた。結局、男性が精神科病院に入院することに――。



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