会う食べる飲む、また楽しからずや 第五百三十二回 マシンガンズ 西堀亮さんの巻

[ptitle]
辛さ、悲しさ、驚き、悦び
この舌が知る"人生の味"は
自らの滋養となり
笑いの飛礫(つぶて)となって
再び口から飛び出していく
image
絵/大崎吉之
「バター・チキン・カリー」
芸人の人生は
終わらない苦労の連続――。
でもこの優しい味が
僕の背中を押してくれる

○月×日

 相方の滝沢秀一とコンビを組んだ'98年、僕は成増に住んでいました。この時期は、自分の人生で一番貧しくて、たまにする外食といえば、成増駅に隣接している立ち食いそば屋の『立喰処 どん亭』でかけそばを頼むのが精いっぱい。あっと言う間にそばを食べ終わって、隣を見るとお客さんが焼き肉ライスをモリモリ食べている。それを羨ましく思っていました。



会員の方は