週現『熱討スタジアム』第479回 雑誌『ガロ』とつげ義春を語ろう 今週のディープ・ピープル 佐野史郎×高野慎三×高島直之

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シュールで斬新なタッチで
文学界、美術界を
揺るがした

いったいこれはどう読めばいいのか? 『ガロ』に彗星のごとく現れた鬼才・つげ義春。「ねじ式」はじめ、物語を拒否したまったく新しい漫画が、若者の心を摑んだ。

見たこともない漫画

佐野:つげ義春さんを語るとき、読者としての自分の来歴をお伝えすることにも意味があると思うのですが、僕は1955年生まれ、島根県松江市出身です。小学生の頃、学年誌『小学二年生』で白土三平の「2年ね太郎」に出会い、'65年に『別冊少年マガジン』で水木しげるの少年誌デビュー作「テレビくん」を読みました。愛読していた漫画雑誌は『少年』で、手塚治虫の「鉄腕アトム」などロボットものが好きでした。



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