元経産官僚・岸博幸「余命10年を告げられて」

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ある日突然、多発性骨髄腫と判明――

元経産官僚・岸博幸(61歳)が悟ったこと
「余命10年を告げられて毎日が楽しくなった」

いつか死ぬとはわかっていながら、人はその現実を見ようとせず、漫然と日々を過ごしてしまう。いっそ終わりを意識したほうが、充実した日々を生きられるのでは――難病にかかった教授の提言。

ネットを見なくて正解

 無菌病棟にいる患者のなかで、ひとりだけ明るい顔をしていたので、奇妙に思われていたかもしれませんね(苦笑)。難病だからと暗くなっても仕方ないと思いましたし、なによりも、残されたあと10年ほどの人生をどう過ごすかを考えると、楽しくなってしまったんですよ。



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