[連載第3回]興銀秘史 カネの匂いがした時代

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「日韓基本条約」をつくった男

若きバンカーが外交も動かした

ときは1965年。日本と韓国の国交回復のため「日韓基本条約」の締結を目指して渡韓していたバンカー・玉置修一郎。50年以上たった今だからこそ話せる、条約締結合意に至るまでの裏話を明かした。

取材・文/
ノンフィクション作家
森 功

韓国政府と交渉せよ

 さる3月16日、韓国の尹錫悦大統領が来日し、日本の岸田文雄首相と仲睦まじくいっしょにすき焼き屋と洋食店を梯子して話題になった。国際会議以外で両国の首脳が会ったのは、'11年の李明博大統領の来日以来、実に12年ぶりだ。



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