日本の「隠れカネ持ち」たちに会いにいく

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決して表に出てこない億万長者
2023年最新版

うなるほどカネがある
彼らの生態と苦悩とは何か?

庶民が重税に苦しむ一方、チャンスを摑み、使いきれないほどの大金を手にする人々も確かにいる。しかし街で彼らとすれ違っても、きっと気づかないだろう。新時代の富裕層、その頭の中と懐を覗く。

絶対に目立ちたくない

「いかに目立たずにいるか。いつもそればかり考えている」

 売上高7000億円超、時価総額3500億円のとある機械部品メーカー会長は、それが口癖だ。創業家による同族経営で、いまは息子が社長を継いでいる。親子で保有する自社株の価値だけでも10億円を下らないが、この会長は現役時代から、飲み歩くこともなく毎日定時に帰宅することで有名だった。



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