[特別対談]保阪正康×白井聡 タモリのいう「新しい戦前」をめぐって

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いま私たちは「現代史の終わり」にいる

これから何が起こるのか、過去から何が学べるのか。説明抜きでタモリが言った言葉は、時代の空気を掬っていたからこそ話題となった。終戦から78年のこの夏、私たちの地点を見つめ直す試み。

「大軍拡」の日本で

白井:昨年末、テレビ番組で「2023年はどんな年か」と問われたタモリが「新しい戦前」と表現しました。岸田大軍拡によって、いよいよ「新しい戦前」の具体化が始まったと私は見ています。

 昨年末の防衛三文書改定で、日本が反撃能力(敵基地攻撃能力)を保有し、防衛費を大幅に上げる方針が決まりました。



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