[ドキュメント 日本企業が危ない] いまの「ハゲタカ」はこうして会社を潰す

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尾行、盗撮、怪文書、誹謗中傷……
ここまでやるか

「オーナー企業だから安泰」はもはや昔の話。創業家がスキを見せれば、会社はいつのまにか乗っ取られる。日本を草刈り場とする外資系ファンド、その驚くべき最新の手口――彼らは手段を選ばない。

自宅の写真まで掲載

「Vulture(ハゲタカ)のような生易しいものではない。彼らは企業の血を吸って、すっからかんにして売却してしまう"ヤマビル・ファンド"と言っていい」

 元財務官僚でIMFの日本代表理事も務めた小手川大助氏は、香港系アクティビスト・ファンド、オアシス・マネジメント(以下、オアシス)をこう批判してみせた。6月上旬、日本外国特派員協会で行われた記者会見でのこと。会場には小手川氏らが支援するエレベータ大手・フジテックの内山高一元社長も同席していた。フジテック創業家の内山氏は社長として20年同社を率いたが、この日から約2ヵ月前、大株主のオアシスが送りこんだ取締役に多数派を握られ、追放されたのだ。



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