[安倍晋三 一周忌 テロルの決算Ⅰ]「安倍家」はなぜ天皇に嫌われたのか

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岸信介と安倍晋三
戦後史最大の「謎」

凶弾に斃れてから1年が経った。安倍晋三という政治家は、日本人にとっていかなる存在なのか? その問いに答えるためには、「偉大なる祖父」岸信介との関係をいま一度紐解く必要がある。

現代史研究家
保阪正康

孫によって蘇った存在

 安倍晋三元首相の祖父である「岸信介」の名を聞いたとき、その反応は世代によって異なる。

「太平洋戦争時の閣僚」「A級戦犯容疑者」「60年安保時の首相」「昭和の妖怪」「戦後政治の国粋的潮流の中心」「親米右派の政治家」といった見方が取り沙汰されるのであろうが、最近では若い世代に「旧統一教会との密接な関係」といった見方も浮上している。



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