会う食べる飲む、また楽しからずや 第五百二十四回 宮本亞門さんの巻
連載 | 2023.06.27 |
父が愛した焼き鳥を食べ
胸の内に蘇る思い出は
時に苦く、時に甘い――。
食はかように人生に
広がりと深みをもたらす
胸の内に蘇る思い出は
時に苦く、時に甘い――。
食はかように人生に
広がりと深みをもたらす
○月×日
僕は大の甘党で、特に贔屓(ひいき)にしているのが『松島屋』という大福屋さんです。高輪の旧高松宮邸(高輪皇族邸)の近くにあり、昭和天皇にも愛された豆大福が名物。ひょっとすると、上皇さまも召し上がったかもしれません。ここの豆大福は、旨みがあふれ出す豆と甘さ控えめの餡子の組み合わせが絶妙で、食べ始めたら止まりません。いつも買いすぎてしまうほど好きなのです。
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