医者によって診断が違う理由、出すクスリが違う理由

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巻末大特集

医者はまちがえる

寿命を縮めないために
知っておきたい病院の「基礎知識」

日本では全国一律、同じ医療費で医者にかかることができる。表向き、医療の質も平等だ。しかし、現実はどうか。病院によって診断や治療法はまちまち、そのレベルも雲泥の差だ。医療界のタブーに迫る。

【Ⅰ】
診断まちがいで死にかけた人たち
ああ、本当に危なかった

 なんとなく疲れやすい日が続いた。最近、遠出することが多かったし、季節の変わり目だ。そんなこともあるだろう――杉山新平さん(71歳、仮名)はそう自分にいい聞かせたが、やはりどうも調子が悪い。そこで近所のクリニックに出かけた。

「貧血と診断されました。そんなこと今までいわれたことがなかったので、驚きました。鉄剤のフェロミアを処方されて、レバーやほうれん草をよく食べるようにしました」



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