26年前、現みずほ信託銀行の取り付け騒ぎはなぜ隠蔽されたか

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――ネット時代の
「銀行取り付け」を考える

かつて大手信託銀行の窓口に預金を引き出そうと顧客が殺到したことは、あまり知られていない。日本発の世界金融恐慌を食い止めようと、現場の記者は苦悩した。知られざる金融危機の内幕に迫る。

自主規制した記者たち

 今から26年前の'97年11月26日、安田信託銀行(現みずほ信託銀行)の各支店の前には、一刻も早く現金を引き出そうと預金者が押し寄せていた――。

 いわゆる「取り付け騒ぎ」である。



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