週現『熱討スタジアム』第471回 伊丹十三の映画『タンポポ』を語ろう 今週のディープ・ピープル 黒田福美×川崎隆×吉田伊知郎

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山﨑努が、役所広司が、渡辺謙が
一堂に会した

西部劇とラーメンを掛け合わせた本編、随所に差し込まれる「食と欲望」にまつわるサブストーリー。伊丹十三の大胆な「仕掛け」に観客は度肝を抜かれた――。

常識を覆した作品構成

黒田:私にとって『タンポポ』は、俳優として大きく成長させていただいた作品です。伊丹十三監督への尊敬と、感謝の気持ちは計り知れません。

 私は役所広司さん演じる白服の男の情婦を演じました。映画の中では4シーンしか出番はないにもかかわらず、そのエロティシズムは観客に、映画界に強烈な印象を残したんだと思います。



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