[不朽の組織論]家康は「徳川四天王」をどう使ったか

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酒井忠次、本多忠勝、
榊原康政、井伊直政

能力も性格も異なる
個性の活かし方

265年続く幕府の礎を築いた家康は、乱世に誕生した最も優秀な経営者だ。「どうする」ばかり言っているとすぐに寝首をかかれてしまう戦国の世で、部下たちをどうコントロールしていたのだろうか。

叔父でまとめ役の忠次

「徳川家康と家臣の関係は当時としてはかなり特殊です。織田信長に対する羽柴秀吉や、秀吉に対する黒田官兵衛には、自身が天下を取らんとする野心があった。ところが『徳川四天王』からは、まったくそんな欲が見えてこない。それどころか、『殿のために』と命を惜しまず働いている。家康は信長や秀吉に比べて地味であることは否めませんが、部下たちの鉄の忠誠心を勝ち取ったことが、後に265年続く江戸幕府の礎となったんです」(作家の城島明彦氏)



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