週現『熱討スタジアム』第467回 映画『失楽園』を語ろう 今週のディープ・ピープル 筒井ともみ×三沢和子×谷川建司

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渡辺淳一のベストセラー
役所広司と黒木瞳が
「究極の性と愛」を熱演

死に至るほどの究極の愛を、誰もが心のどこかで求めているのかもしれない。日本中が夢中になった、美しく悲しい「不倫映画」はいかにして生まれたのか。

小説と違うヒロイン像

谷川:'97年公開の映画『失楽園』は、2年前にスタートした渡辺淳一先生の新聞連載時から大胆な性描写で話題を呼びました。その頃、僕は日本ヘラルド映画を離れて映画研究の道に進んでいましたが、試写会で映画化された『失楽園』を見てびっくりしました。東映が得意としていた「中年男の妄想」のような作品を予想していたら、洋画のようなお洒落なテイストだったからです。



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