なんだか黒いぞ、大阪万博「橋龍」をダシにしてのし上がった男

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第6弾

総合プロデューサー
「怪しさ」のルーツ

維新旋風が吹いて万博に弾みがついたように見える大阪だが、大阪パビリオンの総合プロデューサー・森下に付きまとう「怪しさ」は晴れない。なぜ、この男が政界に食い込めたのか。そのルーツを探る。

ノンフィクション作家
森 功

維新大躍進の裏側で

 平たくいえば、狙い通りで笑いの止まらない展開なのだろう。中央政党「日本維新の会」ならびに地域政党「大阪維新の会」にとっての統一地方選結果である。

 4月9日に投開票された前半の天王山、大阪府知事と大阪市長のダブル選挙は、現職府知事の吉村洋文はもとより、新人で41歳の前大阪府議、横山英幸も楽勝。本命吉村の243万9444票に対し、対抗の谷口真由美はわずか43万7972票。松井の後釜として立候補した横山も65万5802票と、26万8227票の北野妙子を大差で破って楽々当選した。



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