手負いのプーチン「核を撃つのみ」

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特別対談

元空将 小野田治
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防衛研究所室長 高橋杉雄

春から170万人を戦場に投入
それでも勝てない皇帝の最終決断

開戦から1年を過ぎても、ウクライナでは泥沼の戦闘が続く。ロシアが簡単に倒れないのは、最凶の兵器「核」を持っているからだ。プーチンはどう動くのか、「軍事のプロ」二人が徹底分析した。

「使わないと負ける」なら

小野田:「核は絶対に使ってはいけない。それを使うことは世界を滅ぼすことである」という考えは、冷戦時に米ソに戦略的安定をもたらしました。

 しかし現在は、そうした安定感は崩れてしまっており、"核兵器を実際にどう使うか"という危険度が冷戦時より上がっていると思います。プーチンは、「核兵器の活用を躊躇しない人物」であると言えるからです。



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