週現『熱討スタジアム』第456回 『あしたのジョー』伝説の力石徹戦を語ろう 今週のディープ・ピープル 川三番地×長谷川穂積×呉智英

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なぜ力石は死を賭して
矢吹丈と戦ったのか
50年の時を経て甦る名勝負

その死を嘆き、ファンは葬式まで執り行った。矢吹丈との死闘の末、あの世へ旅立った力石徹。命を燃やし尽くしたその姿に、少年たちは男の生き様を見た。

皆がジョーと力石に憧れた

呉:『あしたのジョー』の連載開始は「週刊少年マガジン」1968年1月1日号。私は21歳の大学生でした。当時、同誌の二枚看板だった『巨人の星』は熱血根性もので荒唐無稽な要素も多いのに対し、『ジョー』はデフォルメがあっても絵空事ではない。しかも暗い情念が作品を通底している。そこに大学生以上の大人も夢中になりました。



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