[新春対談]林真理子×和田秀樹 上手に年をとって楽しく生きる

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「成熟した大人」は人生で「引き算」をしない
曖昧でいい、最後はみんな「平等」になるのだから……

老いは誰にでも平等に訪れる。それを嘆いてばかりでは後半生は暗くなる一方だ。しかし、年をとることを成熟と考えれば、世界がちがって見えてくる。二大ベストセラー作家が楽しく生きる極意を語った。

老いて手に入れたもの

和田:人間誰しも高齢になるとできないことが増えてきて、「ああ、年はとりたくないものだ」と嘆く人が多いですけれど、林さんはおいくつになっても精力的で、そんな愚痴を言いそうにないですね。

林:そんなことありませんよ。もの忘れはするようになったし、友人たちと旅行に出かけてもすぐにくたびれてしまって。

 作家としてあと何年書けるか、残された時間はどれくらいかと考えて暗澹たる気持ちになることもあります。



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