なんでも「買い負け」するニッポンの未来

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いまそこにある重大危機

エネルギーに半導体、マグロ、牛肉……人材まで

国力低下と円安で、
企業も国民も極貧に転落

今起きているのは単なる「値上げラッシュ」ではない。この状況は、世界経済に置いてきぼりにされ、弱った「円」を積まないと生活必需品すら買えなくなった日本の末路だ。悲しすぎる現実に迫る。

もう「お得意様」じゃない

「昨年までマグロは1キロ1800円ほどで買い付けていました。しかし最近では、2700円以上出さないと買えないこともあるんです」

 肩を落としながらこう語るのは、福島県郡山市で水産仲卸業を営む山吉隼人さんだ。社員数は17人、世界中から新鮮なマグロを買いつけて、福島はもちろん東京や茨城などにも販売してきた。しかし今、山吉さんは危機感を抱いているという。



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