週現『熱討スタジアム』第442回 映画『火垂るの墓』を語ろう 今週のディープ・ピープル 山本二三×村瀬拓男×叶精二

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「節子、ドロップちゃうやんか」
戦災の中、幼い兄妹の命は
蛍のように儚く消えた

清太と節子が辿った運命に、目頭が熱くなった人も多いだろう。だが、この映画はただの「泣ける戦争映画」ではない。巨匠・高畑勲が作品に込めた真意に迫る。

5歳の少女が声を当てた

叶:高畑勲監督の『火垂るの墓』が公開されたのは'88年4月。当時、アニメーションはSFファンタジーが大人気でしたが、文学を原作に戦時下の日本をリアルに描くという極めて異端の企画でした。言わば夢の世界でなく現実と地続きの世界を描いてみせた。公開直後に劇場で観ましたが、家族連れが号泣していたことをよく覚えています。



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