『鎌倉殿の13人』で考える「合議制」の正しい運用法

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歴史で見る組織論

民主的な制度のはずが、殺し合いに
独裁政治のほうがマシなのか?

北条が「こうしよう」と言えば、比企は「ならぬ」と言う。話し合いの先に待っているのは内紛と分裂。どの時代にも見られる光景だ。人の英知が生み出した「合議制」は、果たして人を救えるのか。

好き勝手なことを言うだけ

 みんなで話し合って、物事を決める。聞こえはいいが、これがどれだけ難しいのか実感したことのある人は多いだろう。

 NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を観ると、よりわかりやすい。いま、作中では源頼朝亡き後の鎌倉幕府で、苛烈な権力闘争が繰り広げられている(8月21日時点)。その端緒となったのが、「合議制」だった。



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