死後の手続きで「大損する人」27の危ない実例/「おひとりさま」を待つ6つの泥沼

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従姉から相続のつもりが国に没収された55歳/
「任意後見人」に身ぐるみはがされた単身者

遺言書がないばかりに……

 ①松方香里さん(享年73)は、素敵な女性だった。文京区の名門女子大卒業後は、神保町にある大手出版社に勤めて、編集者として40年近く働いた。退職後は趣味の写真を撮りに世界中を飛び回り、ときどき小さなギャラリーで個展を開いた。



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