円安は是か非か 嘘をついているのは誰だ!

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岐路に立つ日本経済

日銀は「良い」、経団連は「悪い」……どっちなの

円安で輸出産業が儲かれば、賃金が上がって、日本全体が潤う――そんな「円安神話」が揺らぎ始めている。10年近くに及んだ金融緩和の末、円の弱体化が明確になった。為替をめぐる大論争が始まる。

国民の生活にマイナス

 数十年ぶり、過去最大、歴史的……。そんな言葉が経済面に躍っている。

 5月16日、日銀が発表した4月の企業物価指数の速報値は前年同月比でプラス10%となった。比較可能な1981年以降で最大の上げ幅だ。

 4月28日には外国為替市場で1ドルが131円台をつけた。20年ぶりの円安水準である。



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