志村けん「笑いの修羅」の孤独と苦悩

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誰にも真似できない自分だけの「笑い」を作りたい。'72年のデビュー以来、喜劇王として幾多の名コントを生み出した志村けん。人懐っこいその笑顔の裏で、彼は想像を絶する重圧と戦い続けた。

異常なまでのこだわり

「志村さんは毎年、元日とお盆に東京・東村山の実家に帰るのを何よりの楽しみにしていました。お母さんの和子さんが作った砂糖入り厚揚げが大好物だったんです。食卓に厚揚げが並ぶと、『やっぱりこの味が最高だな』と、子供のような笑顔で頬張っていました」

 こう語るのは、生前、志村の付き人をしていた芸人・乾き亭げそ太郎(51歳)だ。



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