[巨弾ノンフィクション]丹波哲郎は二度死ぬ 最終回 「悲しみ」を抱いて生きた男の最期

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大スターはなぜ、晩年に「大霊界」へ傾倒したのか

84年の生涯を通じて死を想い、死を見続けてきた丹波。ときに人から笑われても自分の信念を曲げようとは決してしなかった。「丹波哲郎」を生き切った男、その胸の内にある本心とは何だったのか。

野村進(ノンフィクションライター)

命あるかぎり霊界を語る

「分身」とも「同志」とも呼ばれた東島邦子(ひがしじまくにこ)の早逝(そうせい)は、丹波哲郎の晩年を決定づけた。

 自伝で、彼女の死は、

「津波のように私を霊界研究にはしらせた」



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