[命を守る大特集]ニッポンの医療はダテじゃない![Ⅰ]これぞ令和の「神の手」 日本最高の名医10人のすごい技術を見よ

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速い、痛くない、そして死なない時代が来た

医療の発達はもう、限界に達した――と考えるのはまだ早い。むしろ秒進分歩で進化は加速し、病は次々克服されている。この国の底力を目撃せよ。

脳梗塞、心臓病、肺がん、胃がん、移植手術 ほか
彼らにかかれば不治の病も怖くない

わずか10分で麻痺が消えた

 横たわる男性にかけられた緑の布(ドレープ)には、足の付け根に小さな開口部がある。そこへ極細のカテーテルがスルスルと吸い込まれてゆく。

 モニターには、患者の脳の内部を縦横に走る血管が映し出されている。それを凝視しつつカテーテルを操作するのは、吉村紳一氏(58歳)だ。兵庫医科大学病院脳神経外科の主任教授を務め、カテーテル治療の第一人者として斯界に知られる。



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