追悼 渡辺淳一 最期まで人を愛しつづけて(1/3)

[ptitle]
本誌連載「いくつになっても」が遺作に

官能を知り、愛を謳い、死を見つめた。
知的に、ダンディに時代を駆け抜けたこの小説家はまぎれもない「文士」だった。
image
前立腺がんのため、都内の自宅で死去。各界から惜しむ声が上がった

女性から愛されたダンディズム

image
銀座の高級会員制クラブ「グレ」にて。生前、「銀座で先輩作家のようにもてたくて、懸命に原稿を書いた。夢と書く意欲をかきたてる銀座が好きだ」と語った
撮影/立木義浩
「今年初めから、ご自宅で静養に努められていました。ご親族のお話では、最期は痛みもなく、眠るようで、『お手本のような旅立ち』だったそうです」(文芸編集者)


会員の方は