[週刊現代動物記]超巨大ヒグマは今、どこにいる

[ptitle]
恐慌ドキュメント

北の大地で繰り広げられる、3年に及ぶ
人間と「カムイ」の知られざる追跡戦

道東で放牧中の牛が次々とヒグマに襲われ、命を落としている。驚くべきことに、これは同一個体による犯行と考えられているのだ。ヒグマへの恐怖と不安が広がる、現地からのレポートをお届けする。

牛を真っ二つにする怪力

 キムンカムイ(山の神)。アイヌの人々はヒグマを畏れ、こう呼んできた。だが、神聖な山の神も、人に危害を加えればウェンカムイ(悪い神)となり、捕獲すべき対象になってしまう。

 一頭のヒグマが今、道東で3年にわたり、人間社会を蹂躙し続けている。



会員の方は