[オミクロン最前線ルポ]医師たちの告白「医療現場はもうとっくに壊れている」

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心筋梗塞も脳出血も受け入れられない
「検査して!」と喚く家族、スタッフから上がる悲鳴

新年早々から始まった、かつてないスピードの感染拡大に打つ手はなかった。オミクロン株の猛威はすでに医療現場を吞み込んでいる。「第6波」と対峙する緊張の最前線から徹底レポートする。

「数の暴力」で大混乱

 オミクロン株による新型コロナの急速な感染拡大で状況が逼迫するなか、沖縄県の友愛医療センターの医師たちは、連日夜通しの対応に追われていた。

「お正月も三が日までは、まったくコロナの患者さんはいませんでした。ところが、1月4日頃から、急速に増え始めた。『倍、さらに倍』と想像を遥かに超えた恐ろしいほどのスピードで、現場の我々も驚愕しています」(同病院の救急科医長・山内素直氏)



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