[スクープ]日本海大海戦! 日・韓・中・朝の命がけ「イカゲーム」が始まった

[ptitle]
漁場を巡り「大和堆」が一触即発の危険海域に

刺身よし、煮てよし、焼いてよし。ゲソからワタまで旨味の詰まったニッポンのイカが、市場から姿を消し始めた。大陸の国々が、その価値に気づいてしまったのだ。熾烈な駆け引きの最前線を追う。

えげつない中国

 夜闇に包まれた冬の日本海。そのただ中に浮かぶイカ釣り漁船の周りだけが、まるで真っ昼間だ。一隻一隻の船が、家庭用の蛍光灯5000本分よりもまぶしい漁火(いさりび)で海面を照らしている。

 船尾のウィンチが巻き上げられると、活きのいいスルメイカが勢いよく飛び出してきた。船の上に落ちたイカを、ケースに詰めていく。そのときひとりの船員が、作業の手を止めて船室に入り、レーダーを覗き込んだ。



会員の方は