[シリーズ 人は間違える]無知と偏見が引き起こした 日本「エイズ・パニック」の記憶

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35年前、デマと流言が社会を覆った

感染者がいた県のナンバー車は非難の目で見られ、外国人はスーパーの入店を拒否された。これはコロナ禍の話ではない。バブルが始まって間もない頃、日本では未知のウイルスをめぐる大騒動があった。

患者を「加害者」に仕立てて

 感染症で社会が分断されてしまう――。コロナ禍の35年前、同じことがこの日本で起きていた。

〈神戸で女性エイズ患者〉〈厚生省認定日本人初の異性間交渉発病〉〈数年間売春重ねる〉〈29歳 二次感染強く懸念〉



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