[巻末大特集]人生は最後まで「想定外」の連続だ

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いつもそれは不意にやってくる

慌てないための
大人の知恵をお教えします

自分にだけは災いは降りかからない。人間、そう都合よく考えてしまうもの。だが、人生を一変させる出来事はそこかしこに溢れている。

まさか100歳まで長生きしてしまうなんて/まさか還暦を過ぎて離婚を切り出されるなんて/まさか最後の最後で財産を失ってしまうなんて/まさかとてつもない難病にかかってしまうなんて/まさかこの年で交通事故を起こしてしまうなんて/まさか子どもが先に逝ってしまうなんて/まさか「悠々自適」の老後が頓挫するなんて/まさか災害で家を失うなんて/まさか妻が突然死んでしまうなんて

【Ⅰ】
長寿ゆえの苦悩と葛藤
まさか100歳まで長生きしてしまうなんて

「私自身、こんなに長生きするとは思っていませんでした。気が付いたら100歳を超えていた。それが率直な思いです。

 それでも太平洋戦争のときには旧満州に出征し、現地で持病の肺浸潤に苦しめられた。あの頃の自分からすれば、令和の時を生きていることに不思議さを感じます」

 こう語るのは、文化勲章受章者で画家の野見山暁治(ぎょうじ) さんだ。



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