日本に現存する「最後の土葬の村」を歩く

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【ルポ】
消えゆく弔いの風習
村人は語った。「火葬で焼かれるのは、熱くて怖い」

人は誰もが死を迎えるからこそ、送り方が何より大切だ。かつて弔いの主流だった土葬を、今も守り続ける人たちは何を思い、その風習を継承しているのだろう。

森の奥、静寂に包まれて

 近鉄奈良駅を降り、車に乗り換え市街地から田園地帯を抜けて東に走ること約1時間。剣豪として名高い柳生十兵衛ゆかりの地、柳生の里がある。さらにそこから川沿いに3㎞ほど南下すると、奈良市大保町(旧大保村)尾羽根という小さな村落に辿り着く。



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