夫婦のどちらかは最後は認知症で死ぬのだから

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完全対策

何が起こるか、何に備えるか――
死の準備の前に、大切なこと

まずは代理人カード

 徳島県に住む押井俊満さん(76歳、仮名)は、同い年の妻と一緒に「もの忘れ外来」の専門医を訪れた。診察後、押井さんだけが呼び出され、医師にこう告げられた。

「落ち着いて聞いてくださいね。奥様ですが、認知症の症状がおありです」



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