[インサイド・レポート]豊田章男が2000億円の代わりに得たもの

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五輪撤退、
その決断の舞台裏

なんといっても日本を代表する企業。世界でもトップクラスのスポンサーである。それが五輪に関する広告を流さないというのだから異例の事態だ。ワンマン社長が狙った「ウルトラC」のイメージ戦略。

CM中止に讃美の嵐

「当初は、アスリートが登場するCMを国内で流すことも考えていました。しかし、国内ではオリンピックの環境がいろいろな面でね……。

 私たちがアクションすることでアスリートに影響が出ることだけは避けたい。なにか少しでも動くと、SNSなどでアスリートの皆さんが批判される可能性があるので。だからオリンピックに関するイメージ広告はやめることにしたのです」

 本誌取材に対してこう語るのは、トヨタ自動車の広報部門を担当する長田准執行役員だ。



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