[座談会]宮台真司×井手英策×上昌広 社会を破壊した「コロナの1年」

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日本人は何を間違えたのか

五輪開催後、この国はどうなるのか

●常識の逸脱はなぜ起こったのか
●そして誰も政府を信頼しなくなった
●ばらまいたカネのツケは、これから払わされる
●「自粛」と「監視」で壊されたものを、回復できるのか

世界の耳目を集める東京五輪が開幕する。五輪のためにと国がコロナ収束に躍起になった1年だったが、感染拡大は止まらず、社会は疲弊し続けた。その失敗の本質を、様々な角度から議論していく。

「やってる感」が致命傷

上:東京五輪の開幕を前に、選手たちが続々と入国しています。6月28日には、菅首相が羽田空港の検疫検査場を視察し、水際対策の徹底を指示しました。

 ただ、検疫体制の強化といっても、行っているのは抗原検査です。その場ですぐ結果がわかるのはよいのですが、PCR検査に比べて精度が劣り、検査しても無症状感染の場合、50%の確率で見落とす恐れがあります。



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